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認知するということ

今日のニューヨークタイムズに興味深い動画記事があった。


http://video.nytimes.com/video/2011/12/26/health/100000000958226/faceless.html


人の顔を認識できないという後天性の病気で脳の疾患のひとつらしい。

(この人は幼少に馬から落下してそれが原因だったという)

認知症と一般的にいわれているものとは、違うようだ。

人の顔を覚えるということは、実はすごく難しいことなのかもしれない。

目の形、顔のライン、髪型、しわの具合。。すべてがひとつになって初めて顔になる。

それがひとつひとつ記憶になって、誰かを認識するわけなんだろうけれど、これが出来ないというのは

きっとさびしく、つらいことなんじゃないかとふと思った。

人は誰かをわかってもらえてその存在を認めてもらえて初めて嬉しいと感じる。

彼女はニューヨークの街中で知らない人ごみの中にいる時が一番心落ち着くという。

だから、町から離れない。 そこにある種の安らぎを感じると。すごくわかる。



だれにも干渉されず、知られず、うごめくなにかの破片みたいになれる街の雑踏とは、時に心地よく

浮遊感をもたらす。 でも、人生ずっとこんな感じですごさなくてはならないと考えると、なんて

孤独なんだろうなぁと思う。この人は家族もいて、仕事もあって、何もかも周りと変わらない生活のなかで

きっと記憶だけが置き去りにされてるんだ。


もし、今日から知っている人すべての顔を忘れてしまったら、どんな気持ちになるんだろう。


認知症の人も含めてそういう、さびしい人が世の中たくさんいるはずだ。

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Author:tono
HITOMI TONO'KA "what I've got to say is.."

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