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木琴ウィーク



木琴ウィーク、、、ということで、先週は1週間学校の授業で西アフリカガーナの木琴を取り上げ、本物の楽器を使いながら音の響く仕組みなんかを授業でやりました!


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おもしろかった!なんといっても、正真正銘ほんものの「ひょうたん」を使うのです!

ひょうたんって、普段見る機会も最近はあまりないもので、子供たちにもとても新鮮だったようです。

今回は学校の先生のご好意でダンボール1箱分のひょうたんを、ご実家からわざわざ宅配便で送ってくださいました。いろいろな品種のひょうたんはどれも、面白い形とさまざまな大きさで、中から出てくる種も加わり、本当にリアリティーがありました。

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ガーナではこのひょうたんを共鳴体に使い(パイプの役割をします)木琴の音を増幅させ、表面にあけた3つの穴に貼った薄い紙が「びびっ」と共鳴し、びんびんした音がでます。これを、普通の西洋の木琴(マリンバ)のパイプをはずし、そこにひょうたんを糸でつるし、
上から鍵盤を叩いて音を出します。どれも、本物のガーナの木琴のように共鳴してなかなかでした。

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ただ、鍵盤によっては響くものとそうでない鍵盤があり、ひょうたんの大きさにも関係するのか、微妙なところでその良し悪しが決まります。とにかく、ガーナの木琴(「ジル」といいます)が原型で今の木琴や鉄筋が出来ているという事は実感できたと思います。


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 木琴の起源はどこだったんでしょうか。というのも、南アメリカ(メキシコなど)にもやはり民族楽器として木琴が存在しており、アジアのインドネシアには鉄琴(ビブラフォン)の前身のような「ガムラン」がご存知のとおり存在します。それもすべて、アフリカが起源なんじゃないかなと自分はおもうのですが。

もちろん材料はすべて自然のもの。ひょうたんに貼り付けてある白い紙も実は昔は「くもの巣」を使用していたそうです。私の師匠が見せてくれたクモは壁に本当に丸いパッチ状の巣(というか、まゆ)を作り、それをはがして使うんだと、実際やってみせてくれました。耐久性はあまりなさそうですが、きっと昔は敗れたらすぐに見つけてはがして使えたというくらいたくさん、クモの巣が身の回りにあったんでしょうね。
ちなみに現在は、クモが現象しており、その代価としてアメリカの郵便局で使われている、「ただ」の
防水の封筒をはがしてつかっています。 そういう紙が見当たらなかったので、今回は習字のときの
半紙をちぎって使いました。

みんな子供は真剣に音のでるしくみと振動を手で触れながら感じていました。


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空気が揺れていると肌で感じることはとっても気持ちよい体験で、そういえばガーナでジルを練習したり、
レッスンをしてもらっているときなどに、犬が木琴の下に入り込んで熟睡しているのを思い出したりします。 それくらい、音よりも振動で生き物は感じるのでしょうか。
ここちよい空気の振れがマッサージ効果をもたらすのか?! 

それにしても、本物の楽器がもつオーラはさすがだと思いました。
泣く子もだまる、アフリカ木琴。。

普段見慣れない材質ですべて作られている、超ネイティブな楽器の風貌にどの子も一瞬息を呑みます。

自然の持つパワーがきっと、子供たちの波長に一致するのでしょうか。みんなどきどきしながら
きっと最初の一音を出したんだと思います。

一人ずつ、楽器の前に座って(床にいすを置いて座って演奏します)ばち(たたく棒のこと、ビーターと呼びます。)を指の間にはさんで、足を踏ん張り、叩きます。なんとなく、子供たちの自然な叩く姿を眺めていると、本能的な人間に備わっている動作はこれなのかな、やっぱり、と思います。

叩く。 打つ。 

誰もが心躍らせ、気持ちを高揚させることが出来る動作。

それは、リズムであって、空気の振動であり、心の躍動なんだなと思います。


楽器の裏にはひょうたんが14個。よって、鍵盤の数も14あります。
音階はこの楽器はGペンタトニックでソラシレミの五個です。大体、普通はしたから順番に鍵盤を叩くと
どれみふぁそ~と言って数えだすのですが、実は5個の音しかないんだよという話をすると、??
という反応が返ってきます。なので、イメージしやすいように、「この曲はなんでしょ~:」のコーナーで
「たきび」と「もみじ」をやります。もちろん「そらそみそらそみどれみれー」という音より
「かきねのかきねのまがりかどー」がとっさに出てきて、口ずさんでいます。それがペンタだという認識はなくても、音が少なくても楽器になって、曲になってるという気づきが面白いと思います。

たしかに、和楽器をやってもそれはわかるのでしょうが、木琴って鍵盤の数かぞえれば音の数がわかる
ほんと、わかりやすい楽器だと思います。

そういえば、この2曲やるたびに、アフリカのフィーリングがぴったりあうなぁとつくづく。
(来年ガーナいったらおしえてあげよ。)
日本の唱歌って、戦後に作られた歌でもペンタ使用の曲いっぱいですよね。
やはり、5音階って民族の血に入っているのかな。

一番最初にピッチ(音程)を決めたのはいつの時代だったんだろう。

共通の音程を作れば共通の歌が歌えたり弾けるなんて、すごいことを考えた人はだれなんだろう。

疑問はわいてきます。

 そうそう、ひょうたん。

最近このひょうたんをいただいてから、自分もすっかりひょうたんの魅力!に取り付かれてしまいました。

ひょうたんランプの作家さんとお話して、そこでちょっとだけジルを演奏させてもらったときなんか、
もう、ひょうたんグルーブに酔いしれたときもありました。
なんだか、ひょうたんがまわりにあると、なぜか落ち着く。安心する。。 というわけで、私の中で
ひょうたん度が高くなってきた最近です。

それを証拠に、こんなものも作ってみました!

試作品です。



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音は本物のシェケレ(ガーナ版マラカスです)に比べるとプラスチックビーズ使用なので、かなり
人工的な感じで音はかなり大きいです。本物は数珠の実を針で穴あけて糸を通して使っています。
周りの方のお話ですと、この数珠の実、じつは日本にも生息しているらしい。。昔河原に行くと、この草がいっぱい生えており、実を取ってネックレスを作った記憶があるという方も見えました。
この辺だと矢田川や庄内川にあるらしい。。いつか目撃したいと思いますが、見た方教えて!ください。
なので、とりあえずビーズで作ってみました。

下のリングになっているゴムはいろいろ探した挙句、なわとびを切り、火であぶってくっつけたリング状のものを使用したりしました。 糸はタコ糸。しかし、やり直し何度もしながら練習してなんとかここまで。。いつもはあきっぽい自分がここまで真剣になって作っているのはなぜ。。やっぱりひょうたんが
語りかけているんでしょうか!

さすがに、木琴は自分で作りたいと思わないですが、作ってる方も見えますよね。
すごい。
でも、日本でも材料はそろうことは解ったので、あとは熱意があれば。。

アフリカでは、隣村の誰それさんが亡くなった、だれかが生まれた、結婚した。。などなど、の情報をこのジルが演奏される音楽で知るのだそうです。電話がなかった時代、この木琴たちは人々の間でコミュニケーションの手段として活躍していました。太鼓も同じような役割をします。まさしく言語として機能している音楽がそこにあったようです。 (現在でも「ドラム言語」といって、言葉に対応したリズムで独特のリズムを継承するアシャンテ族はこの伝統を今でも守り続けています。


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宮沢賢治の童話 「人体交響曲発表会」


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大分ヤハリイイ!

空気がゆっくり流れてる感じがします。

湾岸沿いの国道をずーっと走っていると、ここは日本だと忘れそうになる。

九州はいつも大きな流れがあって、そこにいるだけで

「気持ちが落ち着く。」

なにかがある。


今日は宮沢賢治の童話を表現するグループの方たちの「人体交響曲発表会」

大分市内にある コンパルホール。


賢治の童話って小学生の頃教科書に出てきた「 注文の多い料理店」 とか

「銀河鉄道の夜」なんかくらいしか知らなかったのですが、 いろいろあるんですね。

年代の違う子供達と大人がいっしょになって、作品を作り上げ表現する、

とてもひたむきな姿に、感動しました!


宮沢賢治の童話をセリフとして読みながら、身体の動きをつけて音楽劇のようになっています。




ドングリや風、川の流れに自分がなりきって表現するのは、

本当に自然の気持ちになってみないときっと出来ないでしょうか。

触れて見たり、見たものがそのまま表現力に繋がるのだなぁ。と思います。


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みんなとってもうまく、なりきって演じてみえました。

年齢層も幅広く、幼稚園くらいから小学校、中高生、20ー30代の方たちが一緒になって

やられていました。



音に対してももさすが普段から、身体で表現することの訓練をされているせいか、

とても興味を持ってらっしゃるようでした。

自分を表現するということは、必然的に相手の表現力や、自分を取り囲む環境や様々な

ことに関心が出てきます。

今回自分が演奏しているあいだも、皆さん本当に一生懸命聴いてくださいました。

きっと、始めてみる楽器から出る音にびっくりした人、思った以上に大きな音で!!だった人。。響きに取り込まれて眠くなrった人。。。いろいろだったんでないでしょうか。

音にというものに 込められる、自分も毎日携わる中で忘れそうになってしまう 本当の意味の

共鳴とは、人の心と響き合って初めて生まれるのだなぁ。。

再認識させていただいた一時でした。

身体や声をとおして表現されることに日常から真剣に取り組んでいらっしゃる方たちを

前にどんなプログラムにしようかなと、 会場で発表されるグループを客席で聴きながら

考えていました。

結局その場の雰囲気を見ながら、途中の話のなかで流れてゆく方へ任せるのがよいかな。。

と思い、皆さんの反応を楽しみにしながら進めました(^O^☆♪

楽器の事、音の話、いろいろ話を交えてやってゆくうちに、

今日の方たちは、とても鋭い感性を持ってらっしゃる。 と確信しました。

なんとなく感じます。 空気をとおして伝わってくるコトバでは言えない気持ちの電波のような。。

クラーベのリズムを、ちょっと強引とは思いましたが、一人にクラベスで叩いて頂きました。

その他の方には手拍子で。。クラーべの~リズムを。


しかも、曲は私のオリジナル。よって誰も知りません。(ゴメンなさい!)

無謀かとも思われる試みにちょっとドキドキしながら、 曲が始まるとそんな心配は吹きとび

ました!

「スゴイ!」

クラーべのリズムがこんなにイッパツでそろってできるなんて~!


感動デス。


皆さんどの方も音楽が始まると途端にそのなかにはいって行けるのです。

これは素晴らしいことですね。


特に子供は本来共鳴できる能力が備わっているので、初めての音に対しても、たとえ

最初は戸惑っていても、すぐに入ってこれる場合が多いですが、 ヤハリ音に対して

普段から興味を持ち表現することに慣れていないと、とっさには出来ないのが一般的に現状です。

やはりさすがだなぁ。と感じた瞬間でした。


今日はいろいろな意味で私自信が気づき、また楽しませて頂き、いっしょに音と時間を

共有させてもらいましたo(^▽^)o

こんな素晴らしい活動をされている皆さんを応援します!


名古屋で行なわれていないのが残念!



最後は全員で


「星めぐりのうた」
を合唱しました◎ 賢治の詩です。 なんとなく不思議な宇宙を思わせる歌詞で素敵です。


舞台にでてみんなでうたったものが、これで終わってしまうのももったいない気がしました。

予定はしてなかったのですが、皆で歌える歌を何かぜひ!という

わたしの無理なリクエストに応えて頂き、 「大きな古時計 」

を全員でまた歌い、終了しました。(演奏者がリクエストすることって、ないですよね、普通よく考えたら。。)


これも楽しかったです! 後ろからわーっと声が聞こえてくると、

こちらもパワーーが出てきます\(^o^)/



今日はほんとにほんとに、たくさんのありがとうございました。です。

また今回の九州もやっぱりやっぱり、忘れられないものになりそうです。


皆さん本当にどうもありがとう!


またo(^▽^)oお会いしましょう!

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大分にて

12・18・2010
大分の別府大学にある 香りの
森博物館 カフェ ササンボン にて 3時からー
ソロ+語りのライブ。
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ゆったりとした店内には2時すぎまでランチが大人気のお店のようです。
その後は、ライブタイム。

ゆっくりこの日はお茶とケーキがセットでした◎

ハーブ園が目の前にあるイングリッシュガーデンを思わせるかんじが素敵でした。

(しかしそこは、やはり九州。しっかり「足湯スポット」も常設してあった!)

下の方にある茶色の木でできた枠が足湯の湯船です。。


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ここは「別府大学」が敷地内に立てた施設だということです。

 「香りの博物館」という名前で、2階からはいろいろと香りに関するものが展示してあるようです。

カフェと常設しているショップではバラの香りのオリジナル香水や石けん、バスソルトetc..

いろいろなものが購入できるのも魅力のようです。

 みなさん、とっても真剣に選んでました◎


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 こちらのカフェは、季節の良い日には窓を開け放してオープンカフェになるそう。

きっとローズマリーなんかのいいにおいに包まれて食事ができるんだろうな。

こんどは春にぜひ訪れたい!です。


 今回はこのライブを企画していただきましたS様に感謝致します。(Y君も、どうもありがとうございます!)

そして、集まってくださった皆様、楽しいお時間を本当にどうもありがとうございました◎


クリスマス前のひと時、ゆったりとした1日でした!

  朗読と(宮沢賢治の「座敷ぼっこ」)のコラボレーションも、本当に楽しかったです◎

お話と音はお互いのイメージが重なると、また別の楽しみ方ができますね。 

 また、ぜひぜひ次回もやりましょう◎ 楽しみにしております!


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HITOMI TONO'KA "what I've got to say is.."

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